その味わいは何とクリアな事か。
一口試食をしただけで、あまりに澄んだ甘さに驚愕をした
エミコットメープルシロップ。
その生産地や生産方法を探ると、なるほど納得させられる。
作られるのはカナダの南東部に位置するオンタリオ州。
古くからカエデの原生林が広がる土地で、
素材の樹液が採取されております。
原生林の維持に農薬など一切使わず、自然のあるがままで、
自然の恩恵である樹液を収穫。その期間は2月から4月の僅か2カ月間。
樹に負担を掛けないよう、樹の樹齢や太さによって
採取する穴の数が決まっております。
この収穫した樹液をじっくりと煮詰め、
糖度を2度から66度にまで濃縮させていきます。
煮詰める事により、その量は40分の1になります。
収穫の時期によってメープルシロップの透過度や色が変わります。
クリアな色合いをしている頃から始まり、収穫の終盤にはかなり濃い琥珀色と
なってきます。味の違いももちろんあります。
これが昔ながらの製法。
昨今では色々添加したモノや、農薬を使って収穫量をあげている所が
増えているのだそう。
手間暇がかかる分、商業生産となると仕方がない部分なのかもしれないが、
本物の味わいは必ず残るべきだ。
それにはまず、本物の昔ながらの味わいを味わう事から。
いっとうものでした。